当会の取り組み

会員の学びの場(講演会)

患者様に安心・安全な歯科治療を提供するため、また診療所スタッフが安心して日々の診療や業務に従事できるよう診療所の体制を整えるため、開業歯科医は歯科に関する専門的な知識はもちろん、臨床医学や税務、労務など様々な分野においての情報や知識を学ぶ必要があります。
本会では会員の学びの場として、学術や医業管理における講演会を開催しています。

「咀嚼機能検査の臨床的意義を考える」

2024年03月22日

令和6年2月15日(木)は大阪歯科大学高齢者歯科学講座 教授 小野 高裕先生をお迎えして、咀嚼機能検査の臨床的意義についてご講演いただきました。
口腔機能低下症や有床義歯治療でさまざまな咀嚼機能関連検査が導入されています。しかし普及率はまだ低く、検査でわかることやその結果をどのように臨床に応用していくのかなどの情報が不足しています。
今回は、検査を行うことがどのように患者満足度に結びついていくのかについて学ぶことができました。
今回も、新しい引出しを増やすことができる講演会でした。

AED救急医療講習会

2024年02月25日

令和6年1月27日(土)は大阪ライフサポート協会様をお迎えし、AED(Automated External Defibrillator、自動体外式除細動器)を使った救急医療講習会を開催しました

新型コロナウイルス感染症が5類に移行しましたが、今年も昨年と同様に受講者1名に1体のマネキンを準備しての講習会となりました。
胸骨圧迫、AEDを使用しての救急医療、チャーリー人形を使用しての誤嚥による気道閉塞への対応、アナフィラキシーに対する救急処置と、項目は昨年と同様でしたが講習内容はブラッシュアップされており、アナフィラキシーについては、診療室の中だけでなく、街中でアナフィラキシーを発症した人に対する対応や時間経過に伴う症状の変化を、動画を用いてかなり詳しく解説していただきました。
エアーバックが無ければ人工呼吸は無理に行う必要はなく、胸部圧迫のみでよいとのことですが、いずれにしても一人でこれを続けるのはまず体力的に不可能です。
順番に交代してもらえる経験者を一名でも多くするために、会員の先生方だけでなくスタッフの方々の講習参加が望まれます。

災害の前の準備 ~持続可能な事業計画 BCP

2023年10月14日

令和5年9月13日(水)19時から住友ファーマ株式会社大阪本社ホールで、東医師会、東薬剤師会及び東歯科医師会の共催で、三師会救急医療講習会を開催しました。

岸和田徳洲会病院救命救急センター長の鍛冶有登先生を講師にお招きして、災害発災時の事業継続計画(BCP)つまり発災時に診療所はどのように障害や被害に対応して、どこまでの診療を受け入れるかをあらかじめシュミレートしておく方法をまず教えていただきました。そして患者の受け入れ先を探すため、われわれ医療従事者の安否確認の重要性、市中に溢れる患者にどのように対応するかを想定した災害対策マニュアルの必要性を学ぶことができました。

具体例を一つ。 2018年9月4日に近畿に上陸した台風21号。関空連絡橋にタンカーがぶつかった台風です。 あの日の堺市の救急車出勤回数よりも同年9月14,15日に開催された岸和田だんじり祭りでの救急車出勤回数がはるかに多かったそうです。 今回の講師が勤務されている岸和田徳洲会病院では、台風21号では救急患者の受け入れにかなりの制限が生じたそうですが、だんじり祭りでの救急患者の受け入れには何の問題もなかったそうです。 毎年のことなので、その日に合わせた人員・器材の準備をしているからなのだそうです。

想定外や思いがけないと言うのではなく、災害をあらかじめ想定しておくことの大切さを教えていただいた講習会でした。

 

知覚過敏治療のファーストステップ
– 次の知覚過敏治療の精度を高めるための準備 –

2023年03月02日

3月2日(木)は大阪歯科大学歯科保存学講座 准教授 吉川 一志先生をお迎えして、ブラッシング時や冷水に誘発される一過性の疼痛「知覚過敏症」とその治療についてご講演いただきました。
今回の講演では、知覚過敏は象牙質が露出することで発症するので、エナメル質のマイクロクラックでも歯肉退縮でも、象牙質、さらに象牙細管が露出しなければ知覚過敏は発症しないことを学び、象牙細管の露出による知覚過敏への対応についてもご教示いただきました。
今回も知識を総入れ替えの講演会でした。

口腔外科疾患の新たな治療法について
-MRONJを含め、領域別の基本と新たな治療法

2023年02月02日

2月2日(木)は大阪医療センター口腔外科 科長 吉本 仁先生をお迎えし、毎日の診療に直結する口腔外科の“講義”をしていただきました。
コロナ禍で開催中断を余儀なくされていたため、今回は3年ぶりの学術講演会再開となりました。そこで学術部会は、卒業後10年、20年、それ以上の年月が過ぎた私たちに、今の学部生が受けている「授業を受けるような講演会」を企画しましたが、期待以上の非常に盛りだくさんな内容でした。
参加者からは多く質問が寄せられ、時間が足りなくなってしまうほど活気に満ちた講演会でした。

AED救急医療講習会

2023年01月21日

1月21日(土)は大阪ライフサポート協会様をお迎えし、AED(Automated External Defibrillator、自動体外式除細動器)を使った救急医療講習会を開催しました。
コロナ禍で開催中断していましたが、今回は受講者1名に1体のマネキンを準備し、また受講者の間隔を十分に確保するなど、感染対策に十分配慮して、3年ぶりに開催するに至りました。

事前に受講希望者のアンケートを取ったところ、30名を超える希望がありましたが、マネキン及び講習用のAED器材の制約から今回は先着20名までの講習となりました。
当日は受講者の健康調査と検温、また十分すぎる換気(少し寒かったかもしれません)を確保しての講習となりました。20体のマネキンを使用しての講習は、さすがに壮観でした従来の講習会との変更点をお知らせします。

感染防止の点から、人工呼吸はエアーバックが無ければ必要なく、胸部圧迫のみとなりました。また今回からアナフィラキシー対応についての講習も加わりました。
詳しくは、公益財団法人日本心臓財団HPをご覧ください。

当会で過去に開催した講演会・講習会

AED救急医療講習会

大阪ライフサポート協会の指導の下、年1回実施

学術講演会

「患児のカリエスリスクと協調性を考慮したう蝕管理法
~人生100年時代に生きる子供たちのために~」
大阪歯科大学歯学部小児歯科学講座教授 有田憲司先生 
「生体に優しい高維持力機能総義歯を実現する5条件とは」
宇都宮市開業 五十嵐尚美先生
「ご存じですか?未来治療の「光殺菌」
~LEDによる光殺菌の前に“半導体レーザー”をまず理解する~」
大阪大学大学院歯学部研究科イノベーティブデンティストリー戦略室教授 十河基文先生
「予防歯科関連情報アップデート」
大阪大学大学院歯学研究科予防歯科学准教授 久保庭雅恵先生
「メインテナンスを主体とする歯科医療の酒田から東京都心への輸出」
日吉歯科診療所汐留 熊谷直太先生
「一般開業歯科医院としてのう蝕、歯周病への対応
~生涯メインテナンスが患者と歯科医院を救う」
大阪府茨木市開業 伊藤 中先生
「知っておかないと損!歯科治療におけるCT活用法
~CTがあるから診えていたこと、CTの基礎知識をしっかりと勉強!~」
大阪大学大学院歯学部研究科イノベーティブデンティストリー戦略室教授 十河基文先生
「超高齢化社会に向けた歯髄・象牙質再生医療の現状と未来」
国立長寿医療研究センター 幹細胞再生医療研究部長 中島美砂子先生
「GPのためのマイクロスコープ活用術」
高松市開業 磯崎裕騎先生
「歯の保存か?抜歯をしてインプラントか?」
大阪市開業 福西一浩先生
「救急薬剤の使用方法と救急蘇生への対応について」
大阪歯科大学歯科麻酔学講座准教授 佐久間泰司先生
「外傷歯の診断と治療」
医療法人月星歯科クリニック 月星光博先生

三師会共催(東医師会・東歯科医師会・東薬剤師会共催)
救急医療講習会(年1回開催)

「スポーツ大会での医事救護体制について
~ラクビーワールドカップを控えて~」
大阪府立中河内救命救急センター 副所長 岸本正文先生
「災害に備える
~病院避難とBCP~」
岸和田徳洲会病院救命救急センター 鍛冶有登先生
「救急医療における診療標準化の流れ
~off the job トレーニング受講の勧め~」
大阪府立中河内救命救急センター 副所長 岸本正文先生
「津波のように押し寄せる高齢化のなかでの救急・災害医療の対応と課題」
大阪医療センター救急救命センター診療部長 定光 大海先生

がん患者歯科医療連携講習

「手術前患者を対象とした口腔ケア」
大阪医療センター
統括診療部長(外科) 中森正二先生
精神科科長 廣常秀人先生
口腔外科科長 有家 功先生
上記講習会は以後全国共通がん医科歯科連携講習会として、DVDを使用して年1回実施しています。